賃貸マンションの歴史と今後

賃貸マンションの今後

賃貸マンションは、現代の少子高齢化を受けて、人口が減少傾向にあり飽和状態にあります。
賃貸マンションの今後は、空き家率が増え、物件の入居者獲得競争が激しくなり、家賃も下がると予想されます。
マンションのオーナーには、厳しい話ですが、借り手にとっては、今後高い家賃を払わず、少ない生活費でも暮らしていけることになるでしょう。
賃貸マンションは、今後は二極化に分かれ、富裕層向けに高級志向に対応し、設備や内装も高品質で高い家賃を取る物件と家賃が安く最低設備だけの物件となるようです。
マンションの居住スペースをコミュニティの場として提供したり、シュアハウスとして活用して、生き残りを図るオーナーも出てくるでしょう。
賃貸マンションは、転勤や転職など引っ越したければ簡単にでき、入居時の初期費用と更新費用、毎月の家賃を支払っていれば、生活でき、分譲マンションのように管理費や修繕積立金、固定資産税などがないので、借りやすく便利な物件と言えます。

賃貸マンションの歴史

賃貸マンションの歴史は、古い時代の荘園より始まりました。奈良時代に発達した荘園により公地公民制度が崩れていき、土地の私有化が広がりました。
江戸時代になると、土地を所有している大地主が現在の不動産業の走りを担い、自分たちで管理をしていましたが、明治時代に入ると仲介業者や不動段会社のような業者が出てくるようになりました。
この頃から不動産業は一気に発展し始め、オフィス街のテナントビルを造ったりなどの都市開発や大正時代にはニュータウン開発など、のちの昭和時代における共同住宅などの誕生へ、歴史が繋がっていきます。
第二次世界大戦後、焼け野原となった東京をはじめとする都市の復興のために、政府による日本住宅公団・住宅金融公庫といった公的機関の設置がなされ、国と民間お互いの協力のもと、住宅供給の促進が目指されました。
このことにより、賃貸マンションだけでなく、分譲マンションの建設が進んでいきました。この時代の公団住宅は高値であり、庶民の憧れの対象でした。

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2022/4/21 更新